TITLE「映画に愛をこめて アメリカの夜」

  •  
2016/03/30
カテゴリ:ドラマ, ヒューマン

いよいよラスト100タイトルとなりました。

マーケティング部A子です。

本企画の看板タイトルが「トレインスポッティング」ならば、本企画のコンセプトタイトルがこの作品「映画に愛をこめて アメリカの夜」です。

そう、題名からも分かるように、映画への愛に満ちた作品です。

そして本企画のタイトル「映画❤LOVE」もまた、映画への愛に満ちた企画にしたい、との思いから名付けたタイトルです。

「トレインスポッティング」「シティ・オブ・ゴッド」等、ミニシアター系の素晴らしい名作を買い付けてきてくれたマロも、前日の「ガス燈」の投稿で述べていましたように、こうしたブログの形で愛する映画の数々を、社員一丸となってご紹介させて頂くことができ、本当に幸せでした。

ここまで読んでくださった映画ファンの皆様にも感謝の一言です。

一旦、この100タイトル企画は本日で終了となりますが、こちらのサイト上で近日中に新たな「映画❤LOVE」企画を立ち上げて参りますので、改めてご案内させて頂きます。

また本サイトに遊びにきてくださいね!

Day for Night

“アメリカの夜”って何のことか分かりますか?

原題「La Nuit americaine (DAY FOR NIGHT)」がヒントです。

正解は・・・“昼を夜に”です。

つまり、昼フィルターを通して撮影し、夜のシーンのように見せる撮影技法のことなのです。

この作品のテーマはずばり「映画」。

「映画」という虚構の世界を作り上げる監督や製作にかかわる全ての人たち、そして何より、観客・・・そう「映画」という虚構の世界の住人である私たちのための映画がこの「映画に愛をこめて アメリカの夜」なのです。

本作の製作者たちは、映画を作る作り手の愛を伝えるために、敢えて映画製作における特殊用語「アメリカの夜」をタイトルに当てたのではないでしょうか。

昼を夜にも変えてしまう映画のマジック、現実世界から非現実の「夢の世界」に連れて行ってくれる「映画」の素晴らしさ、そんな思いを込めているのではないかな、と思うのです。

監督はフランス映画界を代表するフランソワ・トリュフォー。

「大人は判ってくれない」「突然炎のごとく」「恋のエチュード」など、数々の名作を残し、ヌーヴェルバーグ時代をジャン=リュック・ゴダール監督らと共に支えた名匠です。

本作では、トリュフォー自らがフェラン監督とういう役柄を演じています。

フランスのリビエラ。続々と到着する人々・・・ノイローゼ気味の女優、スクリプトガールに夢中の若手俳優、妊娠を隠していた女優、問題だらけのスタッフを束ねる監督・・・。

ひとつの映画を製作する過程を淡々と追ったドキュメンタリータッチの群像劇だ。

トリュフォー作品ではお馴染のジャン=ピエール・レオ、凛としたまなざしが印象的なジャクリーン・ビセットら、俳優陣の魅力も見どころだが、本物の現場スタッフをそのまま映し出しているところが、映画製作に興味のある人のみならず、映画ファンにとっても堪らなく面白い。

映画の中によく出てくるのが、監督のアメリカ映画に対するリスペクトとオマージュだ。

ヒッチコックを敬愛していたトリュフォー監督は、本作の中でフェラン監督がみる夢のシーンにそのサスペンス要素を取り入れている。

また、その夢のオチとして「市民ケーン」のロビーカードを盗もうしている少年時代のフェラン(トリュフォー)が映し出されるのだ。

監督自身の映画愛も垣間見えて、とても嬉しい演出だ。

印象的なセリフ、会話も多い。

スクリプトガールに逃げられたダメンズ俳優アルフォンス(ジャン=ピエール・レオ)は、会う人会う人に問いかける。

「女は魔物か?」

この質問に対するそれぞれの返答が面白いのだが、その中でも印象的なのが、劇中映画の主演女優ジュリー(ジャクリーン・ビセット)の言葉。

「女も男も生きているだけ

それが素晴らしいのよ」

またトリュフォー自身の自問でもあるだろう

「映画は人生より大切か」

というテーマ。

フェラン監督(トリュフォー)はこんな風に言っている。

「私生活の悩みは誰にもある

映画は私生活と違ってよどみなく進む

真夜中の急行みたいに」

映画とは何か。

映画の作り手も、観客も、これだけは言えると思う。

映画は、人生を豊かしてくれるもの。

VHS、DVD、Blu-ray、Digitalと媒体は変われど、「映画」を売る仕事をしている我々ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントのスタッフ一同も、人生を豊かにしてくれる素晴らしき作品の数々を、作り手の気持ちに寄り添い、観る者の気持ちに共感して、心を込めてお届けしています。

少しでも多くの方に、人生のバイブルとなりうる映画に出会って欲しい。

そう願っています。

本作の話に戻ります。

トラブル続きの撮影も終焉を迎える。

クランクアップ!

ひとつの映画のために集結したスタッフ、キャストたちは皆それぞれの生活に戻っていく。

マスコミのインタビューに答えるスタッフの言葉でこの映画は幕を閉じる。

「どうでした 撮影はラクでしたか?

手を焼いていたみたいだ」

「順調そのものさ

作った我々も

楽しかったから――」

この物語の全てを表しているように私には思えた。

そしてこの「映画❤LOVE100」の最後の言葉にもぴったりだと思った。

「書いた我々も

楽しかったから――」

映画に愛をこめて。

マーケティング部A子

詳細はこちら

作品検索

ENTRY

ページトップへ