TITLE「アリスの恋」

  •  
2016/01/13
カテゴリ:ドラマ, ヒューマン

マーケティング部A子です。少しご無沙汰しております。

ワーナースタッフみんなの「映画愛」コメントがたくさん投稿され、毎日充実したブログ内容になってきています。

どのタイトルも読みごたえたっぷりですので、是非全タイトル目を通して頂ければ幸いです。

 

さて、本日ご紹介するのは巨匠マーティン・スコセッシ監督が描くハートウォーミングなロード・ムービー『アリスの恋』です。

この作品は、マーティン・スコセッシが名作『タクシードライバー』を撮る2年前の1974年に製作されている。

「映画史上初の女性のための映画!」と評された本作だが、たしかに女性の立場から見て、身につまされるというか、涙を禁じえない物語なのだ。

小さい頃から歌手を夢見ながら、結局は平凡な主婦に落ち着いたアリス(エレン・バースティン)は夫を交通事故で亡くし、ひとり息子のトムと共に故郷モントレーを目指して旅立つ。そして歌手として人生を出直すことを決意するのだ。だがそう人生はうまくいかず、モーテル暮らしを続けながら酒場で歌を唄う職に就くが、悪い男ベン(ハーベイ・カイテル)と恋仲になりひどい目に合い、逃げるように行きついた次の町ではウェイトレスをしながら生活費を稼ぎ、何とか暮らしていくが、男がいないと生きていけないアリスは、店の常連客とまたまた恋に落ちるが・・・。

 

このアリス役でエレン・バースティンはアカデミー賞の主演女優賞を獲得している。

納得の素晴らしい演技だ。エレン・バースティンなくしてこの作品の素晴らしさは語れない。

普通の主婦が夫に先立たれ、思春期前の息子とともに流浪の旅に出る、なんて想像してみてください。

男に頼りたくもなる、息子に八つ当たりもする、夢よりお金、まずは稼がなければ、人を信じられなくなる、でも信じたい、何もかもうまくいかないと泣きぬれる・・・。

その時々の心情を曲にのせてアリスが唄うシーンはしっとりとしていて曲調も良く、ジーンと心に沁みます。

でもこのアリス、底抜けに明るい。そしてたくましい。

この人なら何とかなる、って気になるのだ。

強くて弱いひとりの人間、ひとりの女、ひとりの母親である「アリス」は、女性のみならず男性にとっても魅力的なキャラクターなのではないだろうか。

 

そして、アリスの息子トムの友人役でジョディ・フォスターが登場するのだが、「タクシードライバー」では娼婦を演じる彼女が、わずか2年前の本作では少年のような中世的でちょいワルな少女役で出演している。その魅力は、この頃から既に光り輝いていて、「あれ?この子誰だ?」と思わずDVDを一時停止してしまう位の印象を残す。

まさに天性のスターなのだな、と思ってしまった。

 

あと、アリスが引っかかる悪い男ベンを演じるのが、若き日のハーベイ・カイテル。

今でこそ渋い演技で素敵おじ様のハーベイだが、まだ青二才の嘘つきDV男を演じており、これもまた映画ファンには興味深いのではないだろうか。

 

『グッドフェローズ』『ディパーテッド』など、男映画のイメージが強いスコセッシ監督が描く「女映画」を是非ご堪能ください。

 

❤詳細はこちら

作品検索

ENTRY

ページトップへ